生活習慣病
生活習慣病の管理において大切な事は、先に潜む「脳疾患や心疾患のリスク」を常に意識して診療を行うことです。真の目的は、脳梗塞、狭心症、心不全などの重大な合併症を予防し、病気のあとの見通し(予後)を改善することです。
高血圧の治療で大切なこと
- 必要に応じて心エコーを行う。
最初に基礎疾患の確認が大切。聴診にて心雑音がある場合、胸部X線にて心拡大がある場合、心電図にてST 異常がある場合は、必ず心エコー行い、心筋症や弁膜症の有無を確認し、適切な降圧剤を選ぶ必要があります。 - 聴診を行い不整脈に注意する。
長期間にわたり高血圧の内服治療行っていると、不整脈が合併してくる事があり、当院では診察時に必ず聴診を行います。本人は無症状ですが、診察時聴診のみで、発作性心房細動を見つけ、公立陶生病院でアブレーションを行い、脳梗塞を予防した例が、令和7年は6例ありました。他にも、発作性心房粗動1人、心室性期外収縮1人は、本人に自覚症状なく、聴診にて診断。いずれも公立陶生病院へ紹介にてアブレーション行っています。
糖尿病の治療で大切なこと
長期間治療を受けている糖尿病患者は、無症候性の冠動脈疾患を合併する事が多く、糖尿病患者が胸痛を訴えた場合は、積極的に狭心症を疑い、基幹病院へ冠動脈の評価を依頼する必要があります。
脂質異常症の治療で大切なこと
狭心症、心筋梗塞に対し経皮的冠動脈ステント術を行った後は、再発予防のためLDL70未満に十分に下げる必要があります。正常値以下を目指すため、なかなか患者様にも理解してもらえない事も多いですが、再発予防として非常に大切なことです。
血圧のコントロールがうまくいかない方や、健康診断で再検査を勧められた方は、ぜひ受診して下さい。
